【経理事務必見】10年以上の経験者が語る経理に必要なスキル・資格

経理に必要なスキル・資格 仕事

経理事務として将来働こうとしている方


転職でこれから経理事務として働こうと思っている方


でもどんな資格が必要なの?どういったスキルが必要?未経験者でも大丈夫?


そんな疑問に経理事務経験10年以上の中間管理職の僕がお答えします!


『総務バージョンもあります』

経理事務とは

経理事務とは

一言で言うとお金に関わる作業


毎月の合計残高試算表の作成・決算業務。経費の精算及び支払いなども経理事務の一環となります。

合計残高試算表
収益や費用の合計額が記載された合計試算表と現金や売掛金などの資産や買掛金や未払金などの残高が記載された残高試算表が合わさった表の事

大雑把な経理事務の説明ですがこんな感じです(笑)具体的な作業内容は次の項目にて説明をします。

経理事務の作業内容

経理事務の作業内容

前提として知っておいて欲しい事として企業ごとに経理事務の作業範囲は違います。


例えば給与計算に関して。基本的に人事総務部がある会社ではその部署が担当するものですが、比較的小規模な企業や一部の企業では経理が行うという会社もあります。


よって企業ごとに正確な作業内容は違いますが、人事総務部が存在する事を仮定して記載をします。

・旅費交通費の精算
・給与賞与、仕入れ請求書の支払い
・請求書の発行、売掛金の入金確認
・中々入金確認出来ない場合は差押えなどの法的対応
・会計データの入力(弥生会計や大蔵大臣などのソフトを利用)
・固定資産台帳の管理・入力
・源泉所得税・住民税などの納付
・決算業務(決算報告書の作成等)
・株主総会の準備、案内(上場してる企業)
・有価証券報告書の作成(上場してる企業)
・電話応対
・来客者応対(企業によっては総務部が行う)

結構やる事があって大変そう・・と思っている方、安心してください!これをすべて一人でやる訳ではありません。分担して作業を行うので負担は大分減ります。


但し決算業務の時期はどうしても残業が発生してしまいます(出ない企業もあるかもしれませんが)何故かと言うと作業量が圧倒的に多いからです。特に上場している企業は有価証券報告書の作成までが激務です。上場している企業の時系列をまとめると以下の通りです。

決算事業年度終了後(仮に3月31日決算とする)

①45日以内に決算短信を投資家(株主)向けに公表する

②2か月以内に法人税や消費税の申告・納税

③3か月以内に株主総会の開催

④3か月以内に有価証券報告書を財務局などに提出

これが大規模の企業となると本当に大変です・・。決算短信を出すのにも会計データを早急に入力しなければいけませんし実は株主総会の開催も結構面倒です。

株主総会の開催手順
①決算報告書・事業報告書・付属明細書の作成
②監査役に①の書類を提出
③監査役が監査報告書を作成
④取締役会による監査報告書の承認(ここで株主総会に向けて役員報酬UPなどの議決案を決めます)
⑤開催日の2週間前までに株主に召集の通知(会場も押さる必要有り)
⑥定時株主総会開催

いかがですか?結構大変なんです。株主総会通知は新卒の方に振られる作業になるかと思いますが、監査役に書類を提出などの作業は入社してそこそこのベテラン社員がやるはずなので安心してください。


また、法人税の申告などもほぼすべての企業に顧問会計士がいるはずなので先生達がやってくれます。決算業務は大変ですがスキルアップも出来ますので恐れずどんどん作業していきましょう!


決算時期での残業は仕方ないとここまで紹介してきましたが、通常時期で一般的に過労死ラインと言われている月80時間以上の残業が入社して行われた場合、正直その会社は退職した方が良いかもしれません。

せっかく就職した会社だから・・と継続的に仕事を続けているとまともな判断が出来なくなってきます。昨今うつ病で会社を休業した人なども多いので辞める勇気も持ちましょう。

経理事務に必要な資格

経理事務に必要な資格
【必要な資格】
・日商簿記2級(最低3級)

・MOSExcel(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

・MOSWord

・普通自動車第1種運転免許

以上の4つを取得していると僕個人としては資格面の観点では良い人材だと思います。たったこれだけ?又は要望が多い!と感じる方はまちまちですが、何人も教育に携わった身としてはこの資格を持っていると教えやすかったのが理由です。


それぞれの理由を解説しましょう。


【日商簿記2級】又は【日商簿記3級】

会計データの入力は当然経理事務の作業内容ですが、企業によって仕分けの勘定科目はクセが違います。


例としてボールペンを買った場合、正解の仕分け方法は3パターン以上あります。

※現金で購入時
①事務用品費/現金
②消耗品費/現金
③雑費/現金
④企業によって専用の勘定科目を作っている

④は一旦除いて解説すると①~③の仕分け方法はどれも正解ですが、会計データの仕分けルールとして継続して同じ処理を行いなさいという決まりがあります。よって最初にボールペンを事務用品費で処理した場合は、その科目を使って処理をします。


また、④の専用科目を作っている場合はこの勘定科目を使って行きます。


ここで簿記の資格の話に戻しますと、資格を持っていない方だと上記の科目は『費用』に分類される科目ですがその費用って何ですか?と一から教えないと行けません。正直教える側も教える内容が多くなり手間になります。


しかし、ここで簿記3級以上の知識があると事務用品費で処理しますか?消耗品費で処理しますか?などの意見が自主的に出る訳です。この例は簡単なので3級でも回答は出来ますが2級以上だとより詳しい知識を当然持っています。


求人倍率の高い企業だと書類審査の状態で2級以上無いと厳しいかもしれませんが、僕の経験上3級があれば最低限の業務を行えるはずです。


簿記の資格を持っていないけど経理事務に受かりますか?と疑問に思う方も居ますが、企業によりますが受かります。未経験の中途でも受かるときは受かります。実際に僕は簿記2級を持っていましたが未経験の中途でした。


やはり書類審査が厄介なので日商簿記3級は取得する事をおすすめします。


【MOSExcel・MOSWord】
マイクロソフトオフィススペシャリストの略


その中でExcel・Wordの扱いに関しての資格となります。この資格を持っている事で僕の観点から言うと最低限のOfficeの機能を知っているなと分かります。


色々と専用ソフトの導入をしている企業でも軽いデータのまとめでExcelを使用したり、報告書などでWordを使用する事は多々あるはずです。中にはまったく使いませんという企業もあるかもしれませんが、持っていて損の無い資格です。


例えばExcelを使用する際にあるセルが空白の場合は色を変えるという条件をする場合、MOSExcelを持っている方は当然この作業が出来ます。ちなみに『条件付き書式』という機能を使います。


わざわざ教えずにExcel・Wordの機能を使いこなせる為、僕はこの資格の所持者を重宝しています。


【普通自動車第1種運転免許】
大都市の東京23区内などの企業には不要かもしれませんが、日本国内はすべてが山手線のように3・4分まてば電車が来る訳では当然ありません。


しかし、地方の企業などは免許を持っていると業務にも使用出来る為メリットとなります。

①車通勤が可能

②銀行や郵便局などに車で行ける

③取引先の企業に車で行ける

④出張が車で行ける

上記のように色々と行えます。①に関しては労働者だけのメリットですが、②~④は電車・バス以外で選択肢が広がるので仕事を任せる理由が増えますよね?


ちなみに僕は23区内の企業では無いので、免許所持者を重宝します。結構場所によっては銀行や郵便局が遠いところもあるので免許を持っていると楽に行けますね。

経理事務に必要なスキル

経理事務に必要なスキル
【必要なスキル】
・ブラインドタッチが出来る程度のタイピング速度

・コミュニケーション能力

・正確さ

正直この3つが備わっていれば経理事務として働けます。10年以上経理として働いている僕が言うから安心してください。


簡単に理由を説明すると


【ブラインドタッチが可能なタイピング速度】
会計データは当然パソコンから入力します。最近の方では極端にタイピングが遅い方は居ないかと思いますが、ブラインドタッチが出来ずキーボードを見て入力をしている方は当然タイピング速度が遅いです。


小規模なデータならまだ良いかもしれませんが、今時の世の中でブラインドタッチが出来ないのは非常にまずいです。これから事務職全般を目指す方は無料のタイピングソフトでタイピング速度を上げておくと良いです。


僕の経験上これは本当に大事です。作業の進捗に大きく関わってきますので。


【コミュニケーション能力】
不愛想な方でも仕事が出来る方は当然います。


ではいらないよね?とはいかず、コミュニケーション能力があると作業の連携がかなり良くなります。


部署全体での作業効率は上司の指導能力によるものはありますが、報告・連絡・相談(ほうれんそう)を部下や上司にする際に現状の進捗具合がより掴みやすくなります。


僕自身、昔に部下が返事を全然しない子が居て作業内容を理解してるのかまったく分からない子が居ました。


最低限業務に差し支えない程度のコミュニケーション能力があって欲しい!


今時の子は嫌かもしれませんが、上司も他愛のない世間話で円滑な関係を掴もうと頑張ってますよ(笑)


【正確さ】
現金を扱う職種なのでミスは許されません。


といっても人間なのでミスは誰にも起こり得る事です。これに関してはどう対処していけばミスが無くなるかは自分が工夫して行っていくしかありません。


チェックリストなど自分で作成して項目に沿って見直すなど試行錯誤して作業を完璧にこなしましょう。


インターネットバンキングで支払いを行う際に口座番号などを間違え支払いが出来なかった場合は、組戻手数料又は再振込手数料といって銀行によりますが600円~800円(税抜)の損失を会社に与える事になります。


先方の請求書の口座情報が間違っている場合もありますが、自分のミスが会社に損失を与えるかもしれない事は頭の中に入れておいてください。

経理事務の注意点

経理事務の注意点
経理事務注意点

必ず証拠を残す事


これは絶対に忘れないでください。


例えば交通費の精算時に現金で精算をする事は何も不自然ではありませんが、申請書又は精算書といった形でどの企業も職員に書かせているはずです。


この用紙に受領日と受領サインをさせる事で証拠(エビデンスとも呼ばれる)が出来ましたよね?


これが無いと高確率で後にもめます。まず監査時に証拠の書類が無いと極端に言うと脱税など疑われるし、精算した職員もたちが悪かったら精算したお金が少なかった!精算してない!など苦情を言ってくるかもしれません。


その際に泣くのは経理事務の職員となります。下手をしたら現金の残高を合わせるのに自腹を切るという事もあります。そんな事は絶対に嫌ですよね?


同様に消耗品などを職員が立て替えて購入し精算をするなど一切問題はありませんが、レシートを紛失してしまった場合は証拠が無いので精算をすることは非常に厳しくなります。


お金に関して厳しく取り扱いましょう。

まとめ

中間管理職が進める経理事務に必要なスキルまとめ
・経理事務とはお金に関わる職種

・企業ごとに作業範囲は異なる

・資格は日商簿記2級、MOSがあると良い

・スキルはタイピング速度や正確さが必要

・必ず証拠(エビデンス)を残す事

最初は皆未経験から働くものです。色々と不安な事があるかと思いますが、経理事務志望の方は同じ職種同士頑張っていきましょう!!

コメント