銀行に預けるだけで今の世の中資産って本当に増えて行くのか?
増える増えないの判断ならば『増える』と言えるが雀の涙ほどです
普通預金の金利は年0.001%・定期預金は10年で0.2%しか付かない
つまりは銀行に預けるだけでは不十分という事か!?
定期預金に関しては各銀行ごとにより利率は変わってきますが、普通預金の金利は大体0.001%が多いです
それでも0.○○○%、つまりは1%未満という現実
将来の計画を立てるには利息の計算を正確に出来た方が良いのでそんな方向けに計算方法をまとめました。経理の方でも端数計算までは分からない方は多いので是非参考にしてください
利息の入金月日
銀行によりますがほぼ全ての銀行では毎年
2月・8月
更に三井住友銀行は第3日曜日の翌営業日(2023年8月の場合は8月21日)となる
都市銀行は全て上記の2月・8月が入金日となるが、中には3月・9月入金となる銀行も有り
銀行の正しい利息計算(端数計算は切り捨て)
三井住友銀行を例に2023年8月の利息額を計算して行きましょう
利息計算の元となる日数をまずは確認
利息入金日:2023年8月21日(月)
前回利息入金日:2023年2月20日(月)
経過日数:182日(2月=9日・3月=31日・4月=30日・5月=31日・6月=30日・7月=31日・8月=20日)※利息入金日の前日までが対象となる
金額:毎日の残高を182日分合計
年金利:0.001%
本来ならば182日分の計算を具体的にお見せしたいのですが行数がとんでもない事になるので割愛して2月20日の残高から20日分の計算を例と致します
該当日 | 入金額 | 出金額 | 該当日残額 |
---|---|---|---|
2月20日 | 0円 | 1,000円 | 9,999,000円 |
2月21日 | 10,000円 | 0円 | 10,009,000円 |
2月22日 | 0円 | 0円 | 10,009,000円 |
2月23日 | 0円 | 0円 | 10,009,000円 |
2月24日 | 0円 | 0円 | 10,009,000円 |
2月25日 | 0円 | 40,000円 | 9,969,000円 |
2月26日 | 0円 | 0円 | 9,969,000円 |
2月27日 | 11,000円 | 0円 | 9,980,000円 |
2月28日 | 0円 | 0円 | 9,980,000円 |
3月1日 | 0円 | 648円 | 9,979,352円 |
3月2日 | 110円 | 0円 | 9,979,462円 |
3月3日 | 5,555円 | 12,345円 | 9,972,672円 |
3月4日 | 0円 | 0円 | 9,972,672円 |
3月5日 | 0 | 22,641円 | 9,950,031円 |
3月6日 | 212,385円 | 0円 | 10,162,416円 |
3月7日 | 0円 | 0円 | 10,162,416円 |
3月8日 | 0円 | 113,852円 | 10,048,564円 |
3月9日 | 0円 | 0円 | 10,048,564円 |
3月10日 | 27,888円 | 0円 | 10,076,452円 |
3月11日 | 1,000円 | 1,500円 | 10,075,952円 |
合計 | 200,361,553円 |
入金と出金計は不要なので20日分の預金合計200,361,553円を元に計算
①該当日合計預金額×金利÷年日数=利息額(端数切り捨て)
②利息額×税金(個人・法人によって違う)=税金額(端数切り捨て)
③利息額ー税金額=利息入金額
金額が少額なので少し参考になりにくいですが上記計算方法を元に数値を当てはめて行きましょう
①200,361,553円×0.00001÷365日=5.489・・円⇒5円
②5円(切り捨て後)×0.20315(法人は0.15315)=1.015・・円⇒1円
③5円ー1円=4円
以上が正しい利息計算方法となります
毎日約10百万円の残額があっても20日間では僅か4円の利息にしかなりません
仮に182日間に毎日10百万円の残額があると想定して計算すると利息額49円・税金控除額9円・利息入金額40円と厳しい金額になってしまいましたね・・
ちなみに実際に仕事でも活用しましたが解約する際にも同様の計算方法で利息を手動計算する事が可能なので経理や事業主の方で口座閉鎖をする際には是非活用してください(閉鎖の場合は最新利息入金日~解約日までが算出日数)
銀行預金だけで資産運用となり得るのか?
銀行によっては細かいプランはあるでしょうが大体の預金種別を挙げると以下の3通り
①普通預金
②定期預金
③積み立て預金
普通預金は前項目でも計算をしましたが利息は年0.001%なのでハッキリと言って預けるだけでは10百万円入れていても半年に40円と対して影響はありません
よって定期預金と積み立て預金に注視するとまずそれぞれの差分は以下の通り
良い金額になるのか手っ取り早く試算をしてみましょう
1,820,000,000(182日×10百万円)×0.2÷365日=9,972円
9,972円×10年=99,720円
99,720円×0.20315=20,258円
99,720円ー20,258円=79,462円
10百万円を10年間預け入れ続けて79,462円という金額になりました
都市銀行ならばほぼ潰れる事も無いので安全に10年で約8万円の資産運用が成功となるのでこの利率ならば資産運用が出来ると思っても良いですね
ちなみに積み立て預金はこの0.2%の金利より低い場合が多いのでオススメ出来ません
2024年からは国も資産運用の方法として非課税投資枠となるNISA(ニーサ)の拡充を決定(投資の為マイナスになる可能性も高いので注意)
堅実に定期預金で10年後を見据えて資産運用をするか、NISAで資産運用をするかは個人次第ですね
私個人としてはお金を長期間寝かせるのは勿体無いと思うので各銀行にも窓口があるはずなので投資信託の話を聞いてみるといった対応がオススメ
まとめ
・普通預金金利は0.001%
・普通預金に預け入れるだけでは資産運用とならない
・定期預金ならば堅実に増やせる可能性有
・NISAや各銀行の投資信託も視野に入れると良し
ここまでご覧になった方は預金利息計算はバッチリ出来るようになったはずです
定期預金や積立預金を検討されている方は自身の預金額を元にどれくらい増えて行くのかシミュレーションをしてみると良いですね
資産運用として堅実ではありますが増えますのでリスクを取りたくない方は定期預金でも問題ないかと